【不登校は法律違反?】誤解しやすい「義務教育」の意味を解説します!

のこっち

こんにちは、のこっちです。うちの子は不登校でした。

行くか行かないかの是非はともかくとして。日本の「法律」はなんと言っているのでしょうか。

これは、誤解されやすいポイントのひとつかな、と思います。

日本では一般的に義務教育のあいだは学校に行くのが当たり前ですが、それは法律で定められているからなのでしょうか?

私も実際ぼんやりと、法律かなにかの決まりなんだろうな、と思っていました。

この記事では不登校は日本の法律では、どういう扱いになっているか書いていきます。

知ることで安心できる親子が増えるといいな、と思います。

この記事をオススメしたい人

●わが子が不登校だったり不登校ぎみで、法律違反じゃないかと心配な人

●親族・友人など身近な人で不登校の子どもがいるため、もっと理解したい人

目次

不登校は法律でどんなふうに定義されているか

まず、不登校は法律違反ではありません。

憲法26条教育基本法によるところでは・・という話を書いてもいいのですが、それはまた別の機会にしますね。

かなり大雑把にだけ、結論だけ言いますと、不登校は「法律違反」ではないです。

犯罪者になるわけではないので安心してください。

昔の私のようにふんわりと、学校に行くことは法律で決まってるのかな、義務教育だしな・・・と思ってると、なんだか不登校になることは犯罪なの?くらいに感じてしまって不安になりますよね。(そんな人はいないかな?)

それとともに、周りの人たちの理解も昔の私くらいのものだとしたら。

わが子が不登校になった途端に、周りの人たちから法律違反では?と誤解されたりすることもあるかもしれません。

自分自身も、身近な人も。不必要に傷つけないためにも、この記事が参考になるとうれしいです。

年々増え続ける不登校と、多様性と、教育の変化のきざし

日本の不登校は毎年ニュースになります。

もう10年近く前から、「学校行きたくない子は無理しなくていいよ」というメッセージが様々なところから出ます。影響力ある有名人のメッセージなので、知ってる方も多いと思います。

特に夏休み明けに多いです。さかなくんや樹木希林さんや、その他有名な方々が優しいメッセージを出されています。

樹木希林さんの素敵なメッセージのリンクを置いておきますね。https://www.futoko.org/news/page1117-5566.html

多様な学びについての法律「教育機会確保法」が2016年に制定されました

以前もこのことについて記事にしたので参考にしていただければと思います。

6月には新たに文科省から通達が出ていました。

「不登校に関する調査研究協力者会議報告書~今後の不登校児童
生徒への学習機会と支援の在り方について~」について(通知)

ざっくり言うと「教育機会確保法」は制定されたけれど、学校現場への周知はあまり広がっていない。もっと広く周知していき、学校やオンラインやフリースクールなど学校以外の学び方も含めて多様な学び方ができるように力を入れていってくださいね!というような内容です。

そこまでいうなら国からのリソース(人やお金)をまず用意してほしいな、とも思いますが・・、とにかく国は徐々に変化しています。

最近では国の中心部で様々な有識者会議が行われているのを見聞きしています。

長く不登校界隈を見てきているので、国が変化しようとしているのだけは肌で感じる今日この頃です。

憲法、法律は義務教育についてなんて言ってるの?

先ほどは憲法26条・・・のことは大きく端折りました。

ここではざっくりと、本当にざっくりと義務教育について書いてみようと思います。

義務教育の「義務」は誰の義務?【義務→親。権利→子。】

この義務教育の「義務」は親に対しての義務です。

子どもは教育を受ける「義務」ではなく、教育を受ける「権利」があります。

ここは大事なところ!

この憲法が制定されたのって戦後の頃。

戦後の混乱期には親も生きるので必死。子どもも貴重な労働力として働かせてしまうことは珍しくなかった。

そういうわけで法律が必要だったわけです。

国の未来は子どもたちの教育にかかっているわけですから、とてもとても大切なことです。

子どもに教育を受けさせるのは「義務」。子どもには「権利」がある。

法律にはもちろんこの下にたくさんの細かいルールはあります。

たとえば、「教育の内容」「教育を受ける場所」のことなど。

これは実はある程度自由です。

国の方針や方向性はあったとしても、それは決まりごとではない。

今でもそうですよね、インターナショナルスクールでは日本の教科書通りではなくても大丈夫です。

そして、教育を受ける場所がもし、公立の学校じゃないとしても法律違反ではありません。

つまり、子どもに教育を受けさせる義務は親にあるけれど、それが学校ではないとしても問題はないのです。

ホームスクールは日本ではまだ珍しいかもしれませんが、うちでは学校にあわなかったためホームスクールという形で子どもの興味関心にあわせた学びをしていました。

今の時代、生活のために子どもを働かせることはほとんどないはずです。(これは法律違反ですから)

学校にいろいろな理由から行けなくなることの方が多く、その場合なんらかの形で学びを続けられるならそれでもいい。

しばらくお休みが必要なら、それでもいいと文科省から言ってくれています。

ちなみに公教育を受けることが法律として決まっている国もあります。

日本はそうではない、ということです。

まとめ

日本では不登校は法律違反ではありません。

「普通の教育」以外の教育、オルタナティブ教育とも言われますが、どんどんそちらの方に舵を切っている、とも言えます。

教育はいま大きく変化していってます。

また個人的にも、変化がなくある意味硬直した教育制度は変わっていくべきだとも思います。

のこっち

なんとなく不登校は法律違反にならないのかな?と不安に思っていた方がいらっしゃったら、そうではない、ということがわかってスッキリしたでしょうか?

不登校はいまとても多いです。

わが子や身近な方のお子さんなどでも、いるかもしれません。

その理由はいろいろありますが、まずは不登校が法律ではどのような扱いになってるのか知ることで、悩みが軽くなる親子さんがいるとうれしいです。

また、正確に知ることで不必要に身近な人たちを傷つけるようなことがなくなるかもしれません。もちろん、自分自身のことも責めることがないようにね!

最後まで読んでくださって、ありがとうございました♪

他にも不登校に関する記事を書いていますので、参考にしていただければ幸いです!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

不登校・ホームスクーリングママ。米国株投資3年目。猫が好き。
不登校や発達障害についてポジティブに、その子がその子らしく幸せに生きることができるように、が目標。一人ひとりが違うのはあたりまえです♪

コメント

コメント一覧 (1件)

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

目次