
毎年不登校の人数が話題になっていますね。
「教育機会確保法」という法律はご存知ですか?
わが子は不登校で過ごしてきました。
不登校のリアルと法律のこと、この記事では書いていきます。
この記事をおすすめしたい人
- わが子が不登校、という人
- 日本では不登校に対する対策はどうしてるのか知りたい人
「教育機会確保法」という法律のこと
ちょっと難しそうに感じてしまったらごめんなさい。
「教育機会確保法」という法律が2016年に制定されました。(学校関係者でも知らない人もいるくらいなので知らなくて大丈夫です…)
文部科学省のホームページを見てみると以下のリンクから読むことができます。
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1380952.htm



文科省のページ……わかりにくいですね。ここから、私なりに理解していることを簡単にですが説明します。
●不登校の児童生徒は年々増えている。
以前は不登校を「問題行動」としていたので、文部科学省・学校・親などは学校へ戻すためにいろいろな方法を使ってがんばっていました。
でも毎年1万人単位で増えていって歯止めがきかない。
そのため根本的に考えなおそうということになりました。
もちろん国を動かすためにたくさん努力をしてきた人々がいたのです。
不登校は「問題行動」ではなく、学校へ戻すだけが方法ではない。
学校での学びだけが学びではない。むしろ多様な学びがある方がよい。
学校になんらかの理由があって合わない子どもたちは、それまで学びの機会を奪われてきた。
そういうわけで、「教育機会確保法」という法律ができました。
この法律、私はできていくその過程から注目していたのですが、当初は「多様な」という言葉がついていました。「多様な教育機会確保法」というように。
最終的には「多様な」が除かれてしまったことは個人的にはちょっと残念に思いました。
不登校は「問題行動」→「問題行動じゃない」 なぜ変わったか


人は多様である
多様性。いまの時代とても大切なこととされています。
ただ、いまの時代では大切にされていますが、少し前の時代はどうだったでしょう。
「みんな同じがいいよね」「普通が一番」「普通じゃない人ってなんなん」
という感じだったと思います。
特に同調圧力の強い日本ではそうですよね。
教育もサスティナブル


イマドキ「SDGs」では、「誰ひとり取り残さない」「持続可能な」教育を掲げています。
そう、サスティナブルです。
「個別最適化された」一人ひとりにあった教育を目指していますよね。
今の教育。クラスの8割の子どもたちに合っている教育も残り2割の子どもたちには合わないようです。
8割の子どもたち、あえて言うなら「普通」の子どもたちと言ってもいいのかな。
あとの2割の子どもたちのためにも、今までももちろんいろいろな支援はありました。
それでも「不登校」という形で、教育の機会が奪われている子どもたちが年々増えていった状況でした。
2割の子どもたちが普通の枠にハマらないとしても、それを見過ごしてはいけないんですよね。
なかったことにしてはいけない、それは多様性を認め、多くの人の生きにくさを解消していくことつながります。
学校に合わない、これは「問題行動」ではなく、「人は多様である」ということなのです。
文科省からの通達には、日本には「不登校に対する根強い偏見がある」と書かれています。
たしかに日本において、わが子が学校に行けないという状況が起こると、親はかなり不安になってしまいます。(もともとは国が不登校を問題行動としていたのが偏見の原因のひとつになっているのでしょうけど……)
国は、教育が変わらなければいけないと動き出した


時代はどんどん変化しているので、ニーズも変わります。
変化が苦手な日本でも、教育の変化が必要だと様々な場面で見聞きします。
教育って大事です。未来に生きる人たちの土台を作っているんですから。
数年前からGIGAスクール構想というのを国も進めていますよね。
1人1台PCを持つこと。これはコロナによって、思ったよりスピーディに進みました。
何年かたった後でなければいろんなことって検証できないでしょうけど、とにかくやってみないと検証もできないですよね。
検証した時、失敗しました、と言われるくらいなら何もやらない方がマシ?
これが失敗できない風土の日本が、変わらない原因なのでぜひいろいろとチャレンジはしてほしいと個人的には思います。
(これは自分にも言えるな~、失敗を恐れずチャレンジしなくちゃね……)
まとめ
学校に合わない子どもたち(不登校や不登校に近い状態の子)は年々増え続けています。
そしてそれは「問題行動ではない」と国からの通達で言われています。
教育機会確保法という法律も2016年にできています。
ただ、きっと私たちの中にはどうしても「学校」という一般ルートから外れた時、不安・心配を抱え込んでしまい、とても孤独な気持ちになってしまいます。
正しい情報を得て、少しずつ不安を減らしていくことはできると思います。
子どもについての不安はおそらくずーっと尽きることはないと思います。
この記事だけでは、不安も疑問もスッキリ解決するなんてこともないでしょう。
だって親ですもんね。
コメント
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