【ギフテッドと、発達障害の違い?】日本初のギフテッド教育の今後を考える

のこっち

「勉強はできるのに、なぜか学校にあわない…。」

「発達障害と診断されているけど、ギフテッドなのかも…。」

ギフテッドと発達障害はどう違うの?と、悩んでる方はいませんか?

ニュースでも「ギフテッド」という言葉を聞くようになってきましたが、情報も少なくてよくわからない…という方もいると思います。

ちなみにうちの子はギフテッド傾向がある、と言われています。

それと共に発達障害の診断もあります。

ADHDとアスペルガーです。

この記事では10年以上悩んで学んで、深く関わってきた私が、親の立場からギフテッドについて書きます。

ギフテッドってなに?発達障害と違うの? という方に、この記事を読んで理解していただけたらうれしいです。

目次

ギフテッド・発達障害の違い

ギフテッドと発達障害は、どういう状況でその言葉を使っているのかによって明確に違ってきます。

両方の特性のある子もいますし、誤診もあると聞きます。

「ギフテッド(Gifted)」とは英語のギフト(Gift)からきている言葉です。

神様からギフトをもらって生まれてきた、という意味。

生まれつき、なにかしらの突出した才能がある子どものことを言います。

アメリカではギフテッドに「認定」するためのいくつかの基準があります。(州によって違います)

なぜ「認定」するかというと、「ギフテッド教育」が制度としてあるためで、そのクラスに入るために「認定」する必要があるんですよね。

アメリカだけではなく、他の多くの国でもギフテッド教育に力を入れている国はあります。

「ギフテッド」は教育用語。発達障害は?

ギフテッドは教育のために認定する必要があるので、「教育用語」です。

日本では国としての「ギフテッド教育」はありません。

つまりギフテッドを「認定」する必要がないのです。

日本ではたとえば、「アメリカのギフテッドの定義に近いからギフテッド傾向のある子だね」となります。

一方で「発達障害」はどうでしょう。

「発達障害」は医学用語です。

発達障害の診断は病院でされますし、診断があれば薬が必要な場合に使うことができます。

発達障害も奥が深いので、また別の機会に書きますね。

アメリカではギフテッドと発達障害の両方の特性を持つ子を「2E(twice-exceptional)」と言います。二重に特別な支援が必要、という意味です。

ギフテッド(特異な才能を持つ児童・生徒)について日本の今後

2022年7月26日の記事ですが、日本が初めてギフテッドに対する予算をつけるというニュースが出ました。

https://www.kyobun.co.jp/news/20220726_06/

記事の内容を引用します。

「エリート教育を推進することはしない。文科省では、特異な才能のある児童生徒が、その才能の故に学習上、学校生活上の困難を抱えている場合に着目し、その解消を図ること、そして個性や才能を伸ばすという基本的な考え方に立って、対応を進めていきたい」

教育新聞https://www.kyobun.co.jp/news/20220726_06/

ざっくり言うと「エリート教育ではありません、困難な状態にいる子を助けるんですよ」と書いてます。

文科省は2021年から有識者会議を行ってきた

2021年度から、文科省が有識者会議を開催してきています。

そのタイトルがものすごく長くて…。

「特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する学校における指導・支援の在り方等に関する有識者会議」 

なぜこんなに長いんでしょ笑。

日本スタイルの「ギフテッド教育」。

これから行おうとしているこの新しい教育は、いわゆる「エリート教育」とは違うもの。

困っている児童・生徒を助けることが目的なのです。

ギフテッド教育は凸凹の凸を伸ばす

他の国のギフテッド教育はどうなのかと言うと…。

エリート教育の意味合いと、発達支援の意味合いがあるそうです。

ちなみに日本の学校に通っていた人ならわかると思いますが…。

普通が一番、みんな同じように勉強もスポーツも年齢、学年にあった進度で進みましょう、という教育ですよね。

学年別に学ぶように設計されてます。特に義務教育期間はそうですよね。

とにかく、普通に、枠からはみ出さない教育でした。

ちょっと変わった個性や才能を持ってたりすると、なんとか平均的な人間になるように指導されます。

いま議論されている

「特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する学校における指導・支援の在り方等に関する有識者会議」は、「凸凹があってもいいよね、みんな違う人間だよね、凸凹を平にしなくてもいいし、なんなら凸ってるところはもっと凸っちゃってもいいんだよ!」こんな教育にしていこうとしている会議なのです。

凸凹の凹を埋めようとするのがこれまでの教育なら、凸凹の凸を伸ばそう、というのがこれから目指していく教育、ということです。デコボコバンザイ!

日本ではなじみにくい「ギフテッド」

日本ではギフテッドを「天才」や「神童」のような訳され方をしてきました。

もちろんホンモノの天才はいるのでしょうが…。

でもどちらかというと、ギフテッドの子は凹凸の激しい子が多く、感情の振り幅が大きいです。

そのためどうしてもみんなと同じように合わせることができず、不登校なる子も多いのです。

問題児扱いされるような子の中に、ギフテッドはいるのかもしれないのです。

日本の文化の中でギフテッドはなじみにくい

最近ではギフテッドはメディアに取り上げられることも増えました。

そういうものを見ると、誤解されやすくて危ういなー、と思うことがあります。

なんだか、スーパー優秀児やミラクル天才児のような、キャッチーなイメージで語られることがあります。

実際は当事者たちは、いろいろなことで困っています。

アンバランスさを持つ子が多いからです。

「こんなことができるのに、こんなこともできないなんて…。」というように周囲から誤解され、理解されにくいのです。

まとめ

今日は「ギフテッド」について書きました。

ギフテッドはなんらかの特異な才能を持つ人です。

あなたの周りにもいませんか?「ちょっと変な人」。

もしかしたらあなた自身かも?笑

ギフテッドの子どもたちはうまく社会になじめず、不登校になる子が多いのですが、それは日本の教育制度に合っていないせいでもあります。

これからの教育は、いままで見過ごされてきたギフテッドの子どもたちにも対応していこうとしています。

人の多様性、そして凸凹に向き合っていこうとしています。

うまくいくといいんだけど…。

のこっち

これからもギフテッドについて、深掘りしていきたいと思っています。

読んでくださってありがとうございました♪

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この記事を書いた人

不登校・ホームスクーリングママ。米国株投資3年目。猫が好き。
不登校や発達障害についてポジティブに、その子がその子らしく幸せに生きることができるように、が目標。一人ひとりが違うのはあたりまえです♪

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